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作り続ける理由(わけ) 〜 こだわり 〜

 「ここにホーロー鍋があります。これは数年前、私がこのベンチで
鯛焼きを食べていた時、女性の方が鍋を持って店に来ました。
千円代おでんをくださいと。綺麗な方が鍋を持ってきたので、そのギャップに驚いたことを覚えています。今考えるとその方は夜のご商売をしている方ではないかと思います。鍋の横にブランド品のお財布を置いたのはその女性がいることを表しています。」
 また、「つぼ焼き芋屋さんは80になるおばあさんが今も現役で店を
営んでいます。それだけで物語になるので、あえてストーリーを考えませんでした。椅子の上に置いたほっかぶりで、おばあちゃんがいることを表しています。」そのように説明をして、ご覧になっていただいていました。私が作るドールハウスには人形をあえて置きません。それぞれの作品に小物を置き、その人の存在を示しています。

今まで作り続けてきて、それぞれの作品に物語をできるだけつけています。駄菓子屋、教室、三日町露店。小さい頃にあったそれぞれの店の作品には、現在の私の思いや昔の思い出が詰まっています。また、以前作った八戸市営バスやバス停。依頼していただいた方と話をし、手紙を拝見し、それぞれの方々の思いが私にも伝わってきて、妻と涙したものです。100%ではないのですが、相手の方のお気持ちを理解し、私も納得出来るまで、手を抜かずに作っています。
また、ご覧になった方々が八戸を少しでも思い出していただき、和んでいただければと思っています。

そこに存在する人、存在していた人の空気感、ストーリー、思い。そのような点が模型とドールハウスの違いではないかと考えています。私が尊敬しているドールハウス界の巨匠の方々、それぞれの方々が様々な思いや考え方で作り続けていらっしゃると思います。素晴らしいです。私自身のハウスは、ストーリー性、リアルさ、そしてあたたかさ、その3つを融合させたものを目標としています。まだまだ遠くおよびませんが。

八戸では都市化が進み、また、再開発の声も聞こえてきています。三日町などのメインストリートが昔のたたずまいを少しずつ失っています。昔の八戸をこのような形で少しでも残していきたいと思います。これからも私が“生まれた街、八戸”にこだわり、作り続けていきたいです。今後も精進していきたいと思います。
平成20年1月7日(月)
ちびっつ@ おどじゃん